ル・コルビジェ建築
朝夕は、ほどよい涼しさを感じるようになりました。
こんにちは。
夏休みの美術館は、全国的に大盛況だったようです。弊社スタッフも鑑賞の為に行列。「確かに目の保養になった」「楽しかったよ」「感動した」「疲れた」「もう行かない」少々投げやりなコメントもありましたが、懲りずに9月もまた美術館巡りの予定をしているそうです。
さて、美術館の建築について。東京上野にある国立西洋美術館(本館)は、国の重要文化財に指定されています。ル・コルビジェが、設計したことでも有名です。彼は生涯にわたり新しい建築のスタイルを世に発表し続けました。石やレンガを積み上げて造るのが主流だった時代に、鉄筋コンクリートという素材を得て、革命的な建築物を次々と生み出してきました。戦後の日本のコンクリート建築家もこの流れを追いかけてきたように思います。
彼は絵画を勉強中に校長に才能を認められ、その勧めで建築の道へ方向を決めたそうです。「機能的なものは、純粋にそれだけで美しい」との基本主張。彼の設計した特徴のある建物は、今も世界各地に残っています。
後年、少し変化します。それまでとは対照的に自由で有機的、彫刻的なアイデアも織り混ぜていきます。
小型の建物ですが、このような楽しい建築も手掛けるようになります。機能的建築の教祖的コルビジェさんに、どうしてこの変化が?
諸説ありますが、前回ご紹介させていただいたスペインの建築家「ガウディ」さんの影響があったともいわれています。
同時代のライバル的な建築家。曲げたくない方向性やプライドもあったはず。でも「認めるべきは認めよう」「お主もやるよのぉ」「これ、ちょっといただき」の軽さと寛容性が想像できて楽しいです。
ル・コルビジェさんの「器量の大きさ」に微笑んでしまいます。
額装屋の㈱アート・コアマエダ(店主)