天に任せて散る桜
ようやく咲いた桜でしたが、
雨のおかげで、柳瀬川の桜並木の大半は、散ってしまいました。
こんにちは。
さて、「日々の額装仕事の楽しみ」のことです。
もちろん、仕事柄、多くの作品を目にすることができます。
仕事ですから当然ですが。
そうこうしているうちに作家の感性や品格をも感じることができるように
なってくるから不思議です。
自分は、描くことができないくせに・・・ですよ。
これは、ミスター・ドゥードゥルさん(英国人作家)の作品です。
自身の姿を表現した。といわれています。
ユーモラスながら生真面目に創作してあり、その対比が微笑ましい。
「アクリル装」で納めさせていただきました。
話は、変わりますが、日本には、古来より「武士は食わねど高楊枝」という表現があります。
強がりとか、やせ我慢のことです。
それが男子の生き方の美学に通じるという人もある。
A新聞の投稿で見つけた文章。
男はある程度の年齢になると自分なりの美学を持つべきだ。
美学は、人生観と関係している、
「これだけは絶対にやらない」とか、
「世間は何と言おうが俺はこれだけは絶対に守る」
といったこだわりのことだ。
と投稿者は記していた。
その考えは素晴らしい。
ひるがえって、これを読んだ小生は、というと。
間違いなく落ちこぼれ派である。
今まで「何事にもこだわりを持たない生き方を摸索してきた」、
混ぜ返すようですが、
これが小生には、たまらなく心地よい生き方でありました。
確かに家族や、職場の仲間からの共感は、いただけなかったこともあった。
自分勝手なところもあった。
しかし、間違いなく自身の気持ちは楽でしたね。
これからの余生も、できるだけ、これで生きて行きたいと思っている。
・・・と、話が美学と違う方向に着地してしまったようです。
ひらひらと散る桜。
残る桜もいずれ散りゆく桜かな。
心配せず、運を天に任せて気楽に散るのが一番良いのかも。
額装の㈱アート・コアマエダ(店主)