夫婦と額装業
年月とともに 夫婦は 似てくるから不思議だ。
自らの夫婦のことは、わかりにくいが
友人知人のご夫婦を見ていて そう思うことが よくある。
お互いの自己主張だけでは、いずれ悲劇が生まれる。
どこかで妥協 調和させようと努力している。
かなりの我慢と苦闘の結果・・・。
いや 訂正。
すべては協調の夫婦愛で。
積年の産物として 調和し似てくるのでしょう。
やがては、似た顔の子供 似た声の孫達が介在してくる。
たまに一族集合する時が有る。
子供達夫婦を眺めて その確信を強める。
夫婦とは ほらっ やっぱり似てくるものだな~。
私達の仕事は、額装業
こじつけのようで恐縮ですが
額縁と絵は、夫婦にも似ているように思います。
過剰反発は、落ち着かない。
色合いの過剰調和も魅力が無い。
絶妙の妥協と反発。
豊富な額装経験によるイメージ力。
額装で 必ず検証すること。
それは
作品の尊厳が 一番ですよ。
作品が、生きていますか?
輝いていますか?
額縁が作品より自己主張していませんか・・・?
私達職人は 毎日こんなことを勝手に想いながら
額装と人生を極めるための精進をしています。
明日からは、アクリルボックスの新製品の開発にかかります。
額装道場 ㈱アートコアマエダ 前田修一