弱者の考え
こんにちは。よいお天気が続いていますね。お元気ですか。
さて、今回は弱肉強食のお話です。それは、自然界の掟。「強いものが生き残り、弱いものは滅びゆく」という「あれ」ですね。
我々の周りの弱そうな生き物だけを集中して観察してみると、意外に元気に活動している種が多いのに気がつきます。弱そうに見える彼ら、どうやってこの自然界を生き抜いているのでしょうか。
稲垣栄洋著「弱者の戦略」から学ばせていただきました。それによると、驚くべき戦略が次々と見えてきます。
徹底して群れる。
他者に化ける。
動かない。
目立つ。
時間をずらす。
等など。
中でも「雑草の生き方」には驚かされました。勝負しても負けることが多いので、他の植物の棲めないような困難な場所を選んでいるといいます。「雑草は逞しい」と言われることもありますが、どう考えても弱い存在。
場合によっては逆境をフルに活用している風があります。例えば、畑の中では、多くの雑草が土の中で休眠していてジッと発芽するタイミングを待っています。条件が整えば発芽する。しかし、一斉には発芽しない。除草で全滅してしまうからです。ちびちびとランダムに芽を出すことで、抜いても切り取っても、次々と生まれてくることになる、というのです。
タンポポやツユクサなどは、耕運機で切り刻んでも、そこからまた芽を出して、かえって繁殖を広げるという恐ろしい習性を持っています。
周りの小動物、ミミズやオケラ、ゾウリムシなども決して強そうに見えません。しかし、ちょっとした処で跳びぬけた「特徴」を持っていて、そういった部分を思い切り生かして生き延びてきたというのです。
私たちの多くは弱い立場で生きています。でも大丈夫。これらを逆手に取れば、いけます。いや、知らずにそれらを利用しながら生き延びてきたのでしょう。
強いものが、必ず勝つとは限らない、まぁ「結果的には勝った方が強い」という事なのでしょうが・・・。生き残った者が勝ち?
なんか・・・ちょっと、こんがらがってきました。
何かをつかみかけた額装屋、明日も晴れ
㈱アート・コアマエダ(店主)