言行の一致
こんにちは。
この歳になりますと、人生を振り返る機会が増えます。妻に反省を求められたことの多くが「言行の不一致」だったことに気が付きました。ホラを吹くつもりはなくとも、結果として不整合が出てしまい、そのような烙印を押されてしまっていたようです。自分ではごく普通の人間であると思っているのですが、難しいですね。
「ユートピア」を著したイギリスのトマス・モア。彼は高級官吏で最高位の大法官まで登りつめましたが、国王の離婚に異を唱えて、その因縁で処刑されています。「正しいと考えた事」と「行動」が一致した人物、いわゆる直球の「快男児」。
日本では吉田松陰や、その高弟の久坂玄瑞もそのような快男児であったように思います。西郷隆盛もそうでしょうね。
「正しい」を貫いて真っ直ぐに行動する。しかし処刑されたり、突撃で落命したりする。共通項は「許せないことは、断じて許さない」「死を恐れず」そして「死ぬ」。
もし、その時代を生きることになったとしても、小生等には真似はできません。
でも、額装の仕事だけは特別です。「言行一致」に近づきたいと思っています。
さて、大きい額縁の修復が始まっています。細心の注意で崩れたところの補修をします。ここは注意深さと根気のいる仕事。
補修が終われば、塗装と金箔を貼る作業です。
作品は、アンドレ・ブラジリエの大作。
今日もガンバっている額装屋
㈱アート・コアマエダ(店主)