額縁に華ポッチリ
こんにちは。連日の猛暑ですが、お元気でしょうか。夏休みは、都心も地方でも美術館は大盛況。日本は、世界でも有数の美術愛好者が多い国ですね。大いに楽しみたいものです。
先週の仕事ですが、額縁に施されたレリーフ。これらは必ずしも、実際に彫ったものとは限りません。デコレーション模様の多くは、別個に作られたものを取り付けます。
もちろんこれもそうです。古い感じに仕上げています。その量産方法は、16世紀末のトスカーナ地方で始まったとされています。当時と現代では、素材は異なりますが原理は同じです。この写真は、弊社のオリジナル紋様です。華がポッチリと咲いています。
印象派の額縁などは、この数倍以上のボリュームのデコレーションで飾られています。最近の傾向は、この程度のシンプルな額縁が好まれるようです。ちょっとしたことですが、雰囲気を醸しますね。
美術絵画は、画集や美術書、映像など様々な形で楽しむことができます。しかし額縁つきの絵画は、美術館やギャラリーへ足を運ばなければ、なかなか見ることができません。是非そういった場所でご覧になってほしい・・・、と額装屋は願っております。
暑い夏の始まりに
額装の㈱アート・コアマエダ(店主)