額縁に金箔と銀箔

額縁に金箔や銀箔を貼る。
1日の仕事の中では一部の時間に過ぎないが、私はこの集中した時間がとても好きだ。

緊張と集中とリラックスがないとうまく貼れないと思っている。

たくさん失敗してたくさん学ぶ。
常に全く同じには仕上がることはない。

手に負えない埃が乗ってしまったとか、どこで付いたか傷だとか、それも1ミリ以下のサイズ。それで貼り直しも多々。
なのでできることと言えば、注意深く貼ることと、不慮のトラブルに備えてできるだけ早めに貼り終えること。


ニスが多いと曇りやすい銀箔。
『過ぎたるは猶及ばざるが如し』ってやつ?
植物も水が多過ぎると生き生きしない。
子育ても然り。
箔もかと思う。


額の形状によって貼り方がちょっと違う。
デコレーションの額は溝まで箔がしっかり付くように細かくニスを拭き、箔を細かく押し付ける。
美しく仕上がった時は心の中で「よしっ!」と達成感を味わっている。


下地は箔に影響する。額も研ぐが自分も研いでく女職人
額装の(株)アート・コア マエダ(夕佳)