額縁とケーキ
感性の世界
作品に風を感じる
静寂を感じる
リズムを感じる
まずは、心を静かにして 感じることから始めます。
その感じたままに同調させて額装をイメージします。
額縁にその雰囲気をどうやって移植させるか。
頭を空にし 考えます。
ひらめいた。
今回は、(さわやかな風)を感じた。
もうひとつには、(リズム)。
よしっ。
作品の邪魔にならぬように単純に風やリズムを線で描きます。
極めてシンプル。
材料は、胡粉と膠(にかわ)を混ぜたものがベース。
ケーキ屋さんで生クリームの文字を描くのと同じ手法。
熟練者にとっては、格別難しい技術ではありません。
しかし、やり直しができない。
必要なのは、むしろ集中力。
乾燥したら色を吹き付けて、次に金箔や銀箔を貼ります。
そして仮額装。
弊社板倉(額装暦31年)が、必ず最終チェック。
作品と額縁の調和を監視します。
「OK」が出れば本額装。
今回は、、上手くいきました。
実は、時々「NO」がでます。
その場合は、「言い訳なし」のやり直し。
厳しい修行が続きます 感性の世界。
額縁とケーキの技術 ㈱アート・コアマエダ