人海戦術とパネル額装(1)
こんにちは。
梅雨前線が、依然として不安定な位置にあります。小生はゲリラ豪雨の被害にあったこともあって、毎朝の予報の確認を怠らないようにしています。折角傘を用意しても雨が降らない、なんていうこともありますが、この季節だけは仕方がない・・・と諦めています。
皆様は、梅雨対策いかがですか。
常日頃から思っているのですが、お客様とお話しさせていただくことは、とても楽しみであり、貴重な時間であります。そして会話の中から、額装の傾向のヒントをいただくことがあります。それを弊社流のやりかたで、製品に落とし込みます。現実には上手くいかない事も多いのですが、日々奮闘努力を続けているところです。
最近の傾向として、フレームの幅が細くなっています。マット幅も狭くなり、額縁の装飾も減ったように思います。ますます「プレーン」な方向に向かっているのは、間違いなさそうです。加えてパネル使用の額装が、増えていますね。
そんなことをゴチャゴチャ斟酌しながら実験と試作。
今回ご紹介しますのは「パネル額装」の巨大な物です。デザイナー事務所からいただいた仕事ですが、他社にできない仕事と聞き、特に力を入れて頑張っているところです。
一辺が、9メートル、7メートル、5メートル、4メートルと大型スケールのパネル。
大きいので、パネルも作品も分割して製作。最後に展示される現場で、ジョイント。これは、プレゼン用の小型試作です。ボルトが見えますでしょうか。このように連結します。
大きいパネルの横には、ボルト用の横穴が開いています。見えにくいかもしれませんが・・・。ここへボルトが入ります。
弊社作業場の中で移動するにも大変です。パネルとはいえ大きいですから。
御覧の様な状態です(人海戦術)これが何十枚もあるのです。
それとパネルの額装で大切なのは、ベニヤから出るアク防止の処理ですね。美術館などでも常に問題になります。
次回、アク防止について書こうと思っています。
人海戦術のパネルで奮闘中 額装の㈱アート・コアマエダ(店主)