脇役の役割

額縁保護ケース
映画を見ていますと、たまに脇役が主役を上回る存在感を醸すことがありますね。これは、いけないと思うのです。そんなことをせずに、オーラを消してほしい。

「あくまで、主役を盛り上げる!」
「それが脇役の役割だ」

と・・・今日はそんな話です。

こんにちは。     

額装品の脇役の一つにケース(箱)があります。主役である額装品の保護をするものです。普及品の場合の材料は、概ねダンボール。形式は「合わせ箱」や「差し込みケース」等があります。高級品では布タトゥケースもあります。        

額装品が、ケースとダイレクトに接触しないように袋を使います。摩擦の傷がつかないようにするのですが、袋には合成布やウコンの布地が多く使われています。ビニール製の袋は、安価なのですが、長期保存には問題が出てくるのです。

長距離輸送用ダブル保護ケース
長距離輸送の場合は、エアーキャップにまかれてダブル保護されます。ここに至れば完璧を感じることもあるのですが、また「脇役オーラ」が出てきそうです。

「んっ! 抑えて、おさえて!」

額縁保護最終確認     
遠方へ送り出す場合は、二つのケースを組み合わせにしてダブルケースで振動に耐えるようにもします。それぞれの個性を生かし役割を全うします。

以上のごとく、額装品は「脇役」によって護られています。 
    
オッ! 駐車場の隣から梅の香りが匂ってきたようです。
桜は、まだかいな。 
   
   額装の㈱アート・コアマエダ(店主)