ご近所散策⑫ -トキワ荘マンガミュージアム-

12月に入りいよいよ年末までもう少し。
着々と気候は寒くなって参りました。
こんにちは、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回のご近所さんは東京都豊島区「豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム」です。
(今回はJR山手線目白駅からひたすら歩いたのですが、もっといいルートがあったようです…)
一見すると普通の古い建物なので、とりあえず通り過ぎてしまう・・・というのはあるあるなのでしょうか。気を取り直して引き返しますと案内係の方がお出迎えして下さいました。

さて、この「トキワ荘」ご存じない方もいるかもしれませんが、手塚治虫氏をはじめとする現代マンガの巨匠たちが住み集ったという伝説のアパートです。惜しくも昭和57年に解体されましたが、当時の雰囲気を再現したマンガミュージアムとして開設されました。

通常は入館するにあたり事前予約が必要らしいのですが、運よく空きがあったとのことでスムーズに入館。
ギシギシと軋む音さえも再現したという階段を踏みしめてまずは2階へ。
当時の状態を忠実に再現したということですが、そのクオリティたるや凄すぎです。
なんなのでしょう。誰が作ったのでしょう。いくらかかったのでしょう。
そんな考えが驚きの感情とともに脳裏に浮かんできます。もう、これは実際に見て頂くしかありません。

さて続いて作家先生のお部屋にお邪魔しました。
畳の数を数えると4畳半程度。作品を描いて食べて寝る。これで十分なのかもしれません。
当時の漫画に対する熱意が住民たちの交流の中、素晴らしい相乗効果を生んだ。
これは間違いないのだろうと思います。

今のネット社会ももちろん便利で素晴らしいですが、当時の人々が生み出したであろうアナログ的な熱量は何者にも邪魔できないものだったのだろうなと、今回の滞在で感じました。
ちなみに1階は資料室・展示室になっていてとてもキレイで見ごたえがありました。

額装の㈱アート・コア マエダ(スタッフ石部)