ご近所散策35 -静岡・日本平から望む富士と歴史-

季節は春本番のころ。
暖かな陽射しに誘われて、今回は少し足を伸ばして静岡まで行ってきました。

向かった先は「日本平(にほんだいら)」。
名前はよく聞いていたものの訪れるのは今回が初めてで、静岡駅からバスに揺られての小旅行。
ぐんぐんと坂を上っていく車窓の風景は、まさに峠越えのようで、どんどん空が近づいてくるような感覚でした。

頂上に着いた先で出会ったのは、静けさと雄大さが同居する風景。
眼下には駿河湾が広がり、そして、運が良ければ富士山もその姿を見せてくれます。
この日はうっすらと、その凛とした姿が遠くに見えて、思わず見とれてしまいました。

そこからロープウェイに乗って、久能山東照宮へ。
空を滑るようにしてたどり着いた先には、想像以上に立派な社殿が待っていました。
カラフルな装飾が施された建物は、どこを切り取っても絵になる美しさで、歴史の重みと同時に華やかさも感じられました。
石段の途中で息を整えながら、ふと見上げた空の青と、境内の赤と金のコントラストがなんとも言えず印象的でした。

静岡というとお茶や海を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、こうした山の上の景色と歴史に触れる場所も、なかなかの魅力があります。
都会の喧騒を離れて、少し足を伸ばしてみる――それだけで、心がずいぶんと軽くなるような気がしました。

またひとつ、お気に入りの場所が増えた一日でした。

額装の㈱アート・コアマエダ(スタッフ石部)

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